歴史あるお寺

【護国之寺】

長良雄総にある護国之寺は西暦746年に行基菩薩が開基したお寺なので、ざっと1300年近い歴史を有することになります。 ですがずっと同じ建物ではなく戦で失われたのを良啓上人さんが建て直したので、そんなに古い建造物ではありません。 お寺としての歴史は長いのですが初期の建物は大正時代に失われているのです。 でも古くからあるだけあってお宝も所蔵しており、なんと国宝に指定されている金銅獅子唐草紋鉢がここにはあるのです。 日本中を探しても国宝はそんなにたくさんありませんし、この金銅獅子唐草紋鉢も岐阜市にたったひとつの国宝なので価値ある一品でしょう。 中に入るのにお金はいりませんが、境内のお庭を寛ぎながら眺めてお食事をしたいのであれば、精進料理の代金を用意しなければなりません。 お昼ごはんは他所で食べる、あるいはオニギリなどのお弁当を早起きして作って持参するのなら交通費だけ準備すれば大丈夫でしょう。

【延算寺】

岐阜市の岩井にある延算寺もなかなか古く、815年に弘法大師が関わってこのお寺が誕生したとのことです。 当初は立派な建物もなくタライに尊像を祀っていたほどだそうで、そこから付いたあだ名にたらい薬師というのもあるそうです。 またかさ神様とのあだ名も持っており、最寄のバス停は「岩井山かさ神口」なのもちょっとだけ興味を惹かれてしまいます。 いかにも延算寺の目の前にありそうなバス停で、さぞかし近いんだろうなと予想する通りそこから徒歩数十秒の距離なのですが、 ここへ行くのは公共機関が便利かと聞かれたらちょっと返答に困ってしまいます。 バス停からは近いのですが駅から岩井山かさ神口のバス停までは結構な距離があり、40分近くもバスに乗らなければ着けないからです。 延算寺へ行くための専用のバスではありませんし、もし途中でトイレに行きたくなったら途中下車して次のバスに乗らなければならないので、 トイレを挟むと1時間以上もかかってしまいます。

【大智寺】

山県北野のある大智寺も800年の歴史がある古いお寺です。 最初は天台宗の寺院でそこそこ賑わいをみせていたようですがしばらくしたら勢いを失い、人のあまり来ない寂しいお寺になってしまったそうです。 それを見かねたのか鷲見美作守保重さんがここを菩提寺にして立て直します。 徳川家とも多少縁があり、十八石八斗の御朱印を受けて時代劇で御馴染みの葵の紋を許可された過去を持っております。 なので今でも大智寺のあちらこちらに徳川家の葵の紋が使用されているのを、歩き回る人が目にすることができるのです。 また大智寺には樹齢700年近くのヒノキが聳え立っています。 とっても大きなこのヒノキは岐阜県でベスト2に入るので、触ったり見たことを友人や知人に自慢することができるでしょう。 ブログやツイッターに載せればもの凄い反響がありそうな巨大さですよ。

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