観音様に出会うなら

【美江寺】

岐阜市にある美江寺は美江寺観音という名称でも親しまれている、重要文化財にも指定されている乾漆十一面観音立像のある高貴なお寺さんです。 これをまじまじと見たければ春先の4月に開帳されますので、そのチャンスを狙って電車やバスに乗り込んで岐阜県に向かうのがいいでしょう。 岐阜駅からバスで10分ほど、裁判所前で降りたら徒歩100秒くらいで到着です。 駐車場もありますので運転免許証を持っているのなら自動車でも問題ないでしょう。 国の重要文化財に指定されている乾漆十一面観音立像だけでなく県の重要文化財に指定されている猩々面もあるので、 一通り参れば教養もそこそこ身に付いたような気分にもなれるかもしれません。 このお寺はもともと瑞穂市にあったのですが、城下町の繁栄のため今の場所へとお引越しをしたそうです。 それも数百年昔の事なので現代人が美江寺に行くときに間違えて昔の住所へ行ってしまう心配はまずありません。

【乙津寺】

このお寺は鏡島という岐阜市のとある町にありますが、岐阜市民なら誰でも知っていることなので特に強調すべきことでもありません。 梅寺との異名もありますが、これは大昔に弘法大師が杖を地面に挿したらそれが超自然現象で梅の木になってしまった、との逸話に由来します。 普通の人間が杖を挿したところでそれが木になることはありませんが、弘法大師ならそんな奇跡が起こるのもありそうなお話です。 ですが信じる信じないはそれぞれにお任せしますので、「眉唾物だなぁ」と思う人は軽く聞き流してくれてもオッケーです。 このお寺は行基菩薩さんが十一面千手観音像を自らが作り安置したのが始まりとされており、それがいつかと言えば今から1300年ほど昔の出来事です。 さらにさきほども登場した弘法大師が乙津寺という名前を付けて設備も充実させ、ご利益がありそうなお寺へと発展させました。 建物は戦火により消失してしまったものもありますが、観音様が無事だったのは不幸中の幸いでしょう。

【大瀧寺】

大龍寺はだるま観音の異名を持つお寺さんで、巨大な達磨がチャームポイントの岐阜市の観光名所なのでガイドブックにも度々紹介されています。 巨大さを数値で表現するなら約5メートルとなり、身長167センチの人間を縦に3人並べた位のサイズになります。 皆さんもご家庭にいくつかダルマを飾っているとは思いますが、住宅用のダルマは20センチ~30センチなので その20倍ほどの大きさのダルマが大龍寺にあるとお考えになればいいでしょう。 このダルマは通称達磨大師坐像でだるま観音の名に恥じぬダルマっぷりをしています。 また達磨大師坐像があるだけでなく1月にはだるま供養も行われます。 供養される対象は両目を黒く塗られたダルマで、なぜかはダルマの使用方法を調べればその理由もきっとわかるでしょうからよかったら年配の方にでも聞いて その知識を吸収して下さい。ちなみに大龍寺はドウダンツツジも有名です。

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